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【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ

第51章 51話



私だって死ぬ気で頑張ってるのに、まだ一つも成果を上げれていないんだ
上手くいってる事全部このオーラのせいにされては、気持ちも曇る




「何に眉を寄せている・・・、不満な事でもあるのか」

もろに顔に出ていたのだろう・・・ゼノさんにバレてしまった。

「・・・不満・・とかじゃないですけど・・・。」

「言いたい事があるならハッキリゆうてみろ」


・・・・言えるわけないじゃないか、自分が弱くて腹が立つなんて。




「まあ、なんとなく解るわい。お前の考えとる事なんぞ」

「・・・・・・・・。」


気まずくなり、目線を逸らしだんまりを決め込む・・
目を見られているだけで心まで読まれそうだ。


「初めて話した日から思うていたが、お主・・・少し自分をおこがましいとは思わないか・・?」

「・・・・・・。」


「それも様々な事を含めてじゃ・・・。
身分をわきまえろ、お前が望んでいる事は全てにおいて高望にすぎん
足元を見れないうちは躍進なんぞせんぞ」

「はい・・・・。身分不相応なのは重々承知です・・・。」

俯いたまま少し無作法に答える

それに対してゼノさんは浅くため息を吐き、背を向け
扉から出て行こうと歩み出した。

呆れてものも言えない、といったところだろうか・・・。


















「・・・・・・・・けれど・・・            なら・・・・・




自分のせいで死んでゆく人や・・・・、悲しんだり苦しむ人達を前にっ





私は己の弱さ以外!何を・・・っ、誰を責めればいいのでしょうか・・!!」






柄にもなく大声を上げてしまった。





ゼノさんに対して失礼だと解っていても、感情が抑えられなかったのだ・・・。

だってそうでしょう・・?
助かる命を救えるのは私だけなのに、それをしないのは人殺しと同じだ







「まずその考えを改めんといかんな」







扉を開けながらこちらを見ず、ゼノさんは言った。










「お前は神にでもなったつもりか・・?」









バタンと音をたてて扉が閉まり
耳鳴りのする程静まり返る稽古場で






その言葉はいつまでも私の中に響いた。











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