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【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ

第51章 51話




「あ・・ありがとうございます」



やっぱり、まさかとは思ったけど・・・・




カルトだ・・



初めて会ったのに変なところ見られちゃったな・・・。


第一印象が残念な結果に終わったのを呪いながら、私は同時に疑問を抱いていた。
なんとも行動がカルトらしくないように思える・・


「ボク、カルト」

「あ、名前です。お世話になってます・・」

「これ、貸しだからね」



淡々とそう会話を済ませると、カルトはひょいと私を持ち上げた



「!!!!」

「うごかないで」



私は声にならない悲鳴をあげる
というのも驚きからでしかない

どうしてこの子がこんな行動を取るのか、私には理解できなかった。
淡白で欲が無く、物静かで何を考えているのか解らないのが彼の印象だったから・・・
ん?彼女って言った方がいいのかな・・?

それにしてもこんな小さい身体の何処に私を持ち上げる力が・・・
というかはずかしい・・・、帯が崩れないように前で横抱きにされて居るのだけれど
着物を着た小さい女の子に抱っこされてる大人って・・・はたから見たら凄い光景なんだろうな・・。

そしてカルトは私に二三文句をいいつつ、そのまま使用人に出会うまで私を運んでくれた。








「・・・ん・・・?」

部屋に帰って気づいたのだけれど・・・・
運動着として借りているジャージのポケットの中から、扇子が出てきた。


「・・・・・」

間違いなくカルトの物だ、抱えられている間に帯に挟んでいたのが私のポケットに落ちたのだろう。

・・・よく見ると手元の装飾が壊れている


私はそっと枕元のスタンドに扇子を置き、翌日直して返そうと考えながら眠りについた。








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「よし、この辺にしておくか」

「はい・・・、ありがとうございました。」


次の日

もう自分のオーラを出し切らなくても、群青のオーラを引き出す事ができるようになってきた。
そしてそこそこ安定した練も練れるようになった。
ゼノさんが言うには私の実力は全く関係が無く、すべてこのオーラのお陰との事らしいが・・・・
そんな事を言われると、変な話だがなんだかオーラに嫉妬してしまう・・・
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