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【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ

第46章 46話







「調子はどうじゃ」

「良さそうに見えますか・・・」



「ふむ、わしがおもっとったよりは元気そうで驚いているところだ」

「そうですか・・」



今朝から身体が動かなかったのは、どうやら昨晩の纏の失敗が原因のようだ。
ゼノさんが言っていた通り、私のオーラは出し切られていたらしい。

けれど、それならば何故私はその時点で倒れこむ事も無く、纏を行えていたのか・・
疑問の念を唱えようと顔を上げると、それより先にゼノさんは口を開いた。


「いいか、お前の事でいくつか解った事がある。

一つは・・・やはりお前には念の才は無い事・・・」


「・・・。」そんなにハッキリ言わなくても・・・





「そしてもう一つだが・・・・、お前の中に『オーラが2種類存在している』という事だ・・・。」



!!!





驚愕・・

というより、よく解らないという気持ちが先立っている・・の方が心境としては正しいのではないだろうか。

何を言ったらいいのか解らない
いいや、何を言われたのか解らない

私はゼノさんの顔を凝視して
静まり返る稽古場でただ棒立ちになった。

そして短い沈黙のち、おぼつかないながらもやっとの事で話し始める事が出来たのだ。


「私のオーラが2種類・・・?」

「いいや違う、『お前の中にあるオーラが2種類』だ。似ているようで全く違う」

「・・いや・・でも、そんな事ありうるんですか?」

「ありえるありえないの話ではない。事実お前自身がそうなのだから他に説明のしようがないだろう
そのような前例があったのかという問いであるならば、極めて珍しいケースあることは確かだがな。」

「・・・それ・・、それってあの・・・、悪い事なのでしょうか?」

「事と使い方しだいじゃ・・・。」


そしてゼノさんはゆっくり私に背を向け少し歩いた。


離れた場所で纏をおこなって見せる
そういえば人の纏は初めて見たな・・・。

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