【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第43章 43話
「手間取ったが、これで瀕死になるのは避ける事ができたな。」
「・・・・え、あ・・・。」
改めて自分の身体を見ると、湯気がまとわりついているのが解る。
これが 纏・・・
あんまりにも地味で少しあっけにとられてしまったが
思っていたより維持するのは難しくない・・ こんなに突然できるようになるものではないと思ってたけど・・。
「・・なんとも不思議じゃ。」
「え?」
「お前からは初め、少しも念の素質などは感じなかった。いや寧ろ才能など皆無・・並より能力の下回る人間だと評価していた。
が・・わしが助言をした途端、オーラの質も色も変わり、お前の顔つきも纏の様子も見違えるようなった・・
そう、まるで別人のようにな・・」
「ど・・どういう事ですか?」
突然ゼノさんは神妙にそう言いだした・・、少し胸がざわつくのが解る・・
自分でもなんとなく何かおかしい事に気付いているから・・・・。
「現段階では何も言えんが、とにかく時間が無い
お前の言うこの16日間でどこまでいけるかにかかっているな。
今の調子なら練を習得するのには問題なさそうじゃが・・、そううまくは行かないだろう」
「・・・」
そうだ、私にはここに居れる時間が残り少ない・・。
その間に出来うる限りの事を教えてもらわないと
「とにかく今日はもう休め、お前のオーラが回復してからまた明日見てやろう。」
「え!そんな!私は大丈夫です!!だってほら、オーラだって全然切れそうでもないし・・」
「いや、お前のオーラは既に底をついている・・ほいじゃの。」
そう言い残し、ゼノさんは行ってしまった・・。
私のオーラ『は』・・?
一体どういう事なの・・・
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