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【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ

第42章 42話



「まずはお前の開きかけの精孔からだ、こちらに来て背中を向け」


「・・・はい。」



念の基礎や知識はそれなりに覚えている
四大行の話、それから身体が微量に纏っているオーラとその状態から推察すると
私はやはり、こちらに連れてこられた際に術者の念の影響を受けていて精孔がほぼ開いているそうだ。


・・・確かにハンター試験中、私の身体能力は自分でも違和感を持つ程ではあった。
単に調子が良いだけなのか、根性なのか等と思っていたので言われてみて物凄く納得



体育の成績3の私が、無人島を7日間歩きまわるなんて、冷静に考えてみれば確かにおかしかったんだ・・・



ゼノさんが言うには
精孔が完全に開ききらなかったおかげで、纏も覚える必要が無くオーラを纏っていたそう
しかし纏っていると言っても微量なものをここ数日間垂れ流しにし続けていたせいで
あと数週間遅ければ致死量を出し切りのたれ死んでいたらしい・・


なんて都合がいいんだと思うのと同時に、私はその状況を想像して身震いした。


「わしの円に引っかかったお前は運がいい」と口の方端を上げて笑うゼノさんだが、本当に運が良かったのかは謎だ・・。


私はこの人のあの怪しい笑みが忘れられない。






そして私はゆっくりとゼノさんに近づくと、背中を向き、強く眼をつぶった・・・。



目をつぶると不自然なくらいに心臓の音がよく聞こえる・・
私は油汗をかき、緊張の面持ちでその瞬間が来るのを待った



不思議だ・・感覚で解る・・・ ゼノさんが私の背中に掌をかざすその動作が・・
これが微量に纏っているオーラのせいなの・・?


しかし、ゴン達の言っていた『皮一枚へだてた所の見えないぶよぶよ』と言う感覚が解らない・・・
やはり私には『感性の鋭さ』はないのだろう、まあゴン・キルアと比べるなんて私もどうかしてるのかな









       ドクンッ!!!!




「!? ・・・っは、 っく・・・  っ・・・!!!」



瞬間、ぐんっと押し出されるような衝撃が私の身体を襲った


決壊したダムの様に、身体から一気に何か放出されている・・・


これが・・・生命エネルギー・・・  私の・・










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