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【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ

第42章 42話




「私の、念の師になっていただけないでしょうか」




「良いぞ」




「・・そこをなんとか・・、どうかお願いします・・・・ん?   え、今なんて」




「お前に念を教えよう」





なんともお決まりのボケをしてしまったけれど・・
ホントに・・え?ほんとうに??



「あ・・・・・、ありがとうございます!!」


「しかしタダではやらん」




「なっ・・、 ・・やっぱりそうですか・・・・。

・・・ゼノさん私の話お聞きになられてたんですよね・・・?」


私はこの世界に来たばかりで通貨も違うし一文無しになったって説明したばかりなんだけどな・・
またもやお決まりの返しをもらって私が困惑していると、ゼノさんは私を見据えて言った。




「お前から物をせびろう等とは毛頭思っておらんわい・・
わしにとってお前がメリットになる事はただ一つ・・・未来の情報だけじゃ・・。」




その目は怪しく光り・・、この人の策略者である一面が恐ろしいほどに見てとれた・・。





・・・



それからゼノさんはミルキに私を預かる事を伝えた。
勿論彼は憤慨していた様子だったがじいちゃんの言う事には逆らえなかったらしく、ぶつくさ言いながらも大人しく自室に戻っていった。


これであの変な撮影会から逃れる事が出来る
なんて思いながらもちょっと申し訳ない気持ち。



運動着をいただき、場所を使い古された稽古場に移す

そうしてなんとも唐突に、私の念修行は始まったのだった。



自分に念能力が使えるなんて思ってもみなかったけれど、やっぱりなんだかワクワクする
私の感性はこの世界に来て大分変わったようだ、昔の私なら眼先の嫌な事から逃げて修行なんて絶対しなかっただろう。


でも今は違う


念能力を使えるようになれば、これからの事に間違いなく役に立つ
足手まといにならないように強くなりたい
もうゴンにあんな顔はさせたくない




少しづつ見えてきた希望に、私は胸を高鳴らせていた。






・・・



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