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【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ

第40章 40話



「じゃあ、もうすぐ戻らなくちゃ行けないんだね」


「え?う、うん・・そうなんだ・・」


意外にも冷静にそう言ったのはゴンだった、静かに斜め下を見つめながら拳を握っている・・。

「どうしてこんな事に・・、名前を攫ったという事はこちらの人数や姿まで
ゾルディック家の人間には筒抜けと言う事なんですか、ゼブロさん」

先ほどから奥で作業をしているゼブロさんにクラピカは話をふる
確かに、ミルキの発言からして、まるで私を以前から見ていたかのような言いようだった

「筒抜けと言いますか、敷地内は至る所にカメラとマイクが設置されているので
君たちの事は執事室の人間や権限を持っている者は全員自由に見られるようになっていますよ」

「なんだって?!」

「どうして早くそれを・・」

「言っても同じ事でしょう」


確かに
とれる手段なんて選べる立場ではないからそうだよね


「でも・・結果的に名前が危険な目にあってる・・
百歩譲ってキルアはここの人間だから、ここの人たちのルールを守らなくちゃいけないのかもしれないけど・・
名前は違うよ・・、これじゃ本当に誘拐だ。」

正論すぎてぐうの音もでません・・
ゴンの拳を握る手が震えているのからして、相当怒っているんだろうな


「で、でも・・爆弾つけられたのはちょっと怖いけど、それ以外はよくしてもらっているし
こんなに綺麗にしてもらったんだから私、その分はしばらくその撮影に付き合おうと思っているんです
だからそんなに心配しなくて大丈夫ですよ、ありがとうございます。」

そんな言葉でフォローになっているのか解らないけれど、3人は切なげな顔で私を見た。
もしかして謙虚だとでも思われているのだろうか

「こんな事言うのは失礼かもしれないけれど・・、みんなが特訓している間、私は邪魔になっちゃうし
ここでの生活も私には大変だったから、その間だけでも先に御屋敷で待ってる事にするよ。」

そうして私は「自分が望んでる事だから大丈夫」との意志を伝え、看守小屋を後にした。


後から「お屋敷で待ってる」なんて言ってしまったら
3人に屋敷までたどり着ける事を明らかにしてしまったのではと
帰りの車に揺られながら自分の抜けてる性格を悔やんだ・・。









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