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【HQ/R18】二月の恋のうた

第24章 ★「さよなら」(2)


最初に額に。
瞼に、目尻に、頰に、唇には深く熱く、唾液が交わる音が響くほどの口付けを。
耳朶を食み、リンパ腺に沿うように首筋を降り、鎖骨をなぞり、膨よかな胸を吸い上げながら執拗に。

「あっ、んぁ、ぁっ」

内股を撫で、脚の狭間の繁みを静かに分け入って彼女の蕾を指で押した。
ビクリと従順な反応。
喉が鳴る。
口を開いて熱い息を吐き、天海、と囁いた。
それからまた、硬くなっている胸の尖りを頻繁に舌で転がす。

「あぁっ、やぁ、やぁっ」

そろりと浮く腰。
その動きに合わせて、指を花洞へ滑り込ませた。

「あっ」

即座に閉じる膝。
だが、もう遅い。
沈めた指を中で泳がせる。

「ん、ぁ、ゃ、やぁ」
「やはりだいぶ濡れているな…あの下着の様からすれば予想どおりとも言えるが」
「ぁ、や、言わな、んっ」
「2本目も挿れるぞ」

短く告げて2本目、中指も挿れる。

「あぁっ!」

跳ねた身体を俺自身の肉体でやんわり押さえつけ、反対側の胸を手の平で愛撫する。
ほんのりとした桃色に染まった肌が匂い立つようで、浮かび始めた谷間の汗を舐めとってから唇をつけて赤い所有の印を残した。

「んんっ」

…この赤痣も、少しすれば消えてしまうのだろう。
その頃には、天海は俺の体温も息遣いも何もかも「記憶」の中のものにしてしまっているのだろう。

それを想像すると、狂おしいほどの激情が身を駆け巡り、彼女に自分の痕跡を強く強く残したいと、そんな衝動に駆られる。

「ぁ、ひぁ、わ、わかと、ぁんっ」

胸を虐め抜き、指で蜜をぐちょぐちょと掻き混ぜる。
いつもより乱暴に。
少しでも「記憶」になった時に忘れ得ぬ――風化しえぬものとなるように。

「や、ぁ、ダメっ、ダメぇっ!」

速いピストン運動。
立てた膝を細やかに震わせ、放たれる悲鳴のような声。
水音はいやらしく、びちゃびちゃと。

「あ、あぁっ、や、やぁっ」
「お前の声は気持ち良さそうだが…」
「若利、く、ぁ、あぁっ」
「尻の方まで伝い落ちている…俺の指も、ふやけそうだ」
「あぁっ、ひ、ぁ、あぁぁぁっ!」

大きく鳴いて天海がぶるっと震えた。
彼女の身体も一際強く俺の指を咥えこむ。
美しい顔が歪み、それが官能的で、俺の内側で悦楽を貪る雄の部分が昂り猛る。

俺は指を引き抜き、陰核を舐めてからゴムを被せた自身を挿入した。
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