第9章 家光様の帰城ー三日目・夏津ー
「んっ…… 」
首筋に糠袋をあてられて、びくっとしてしまう。
「なんだよ、感じてんのか?」
糠袋を背中に滑らせながら、夏津は鼻で笑う。
「ちがっ…… それより…、私なんかがいなくなっても別にどうでもいいでしょ?」
「いじめがいのあるやつがいなくなると、これから退屈になると思ってな。」
「なにそれ。」
「だから今日は存分にいじめさせろ。」
夏津の手が、脇を通って前にまわってきた。
「やっ、前は自分でするよ!
やだっ 離して!」
左手が腰にまわり、糠袋を持った右手は胸へ……。
もがいても左手でしっかり抱えられて逃げられない。
糠袋を円を描くように胸に沿わせていく。
「やだぁっ…… 夏、津…… 」
腰にまわっていた左手が上に向かい、右手と同じ動きをし始めた。
「こんなに固くしてんのに?
もっと触って欲しいんだろ?」
「そんな こと、ないっ 」
夏津の指は先端を何度も引っ掛けるように刺激してくる。
「やぁ や めてっ……んっ 」
「ほんとにやめてほしいのか?」
何度も頷いた。
でも夏津はやめるどころか、こんなことを言った。
「本当かどうか、こっちの口にも聞いてみるか……。」