第8章 家光様の帰城ー二日目・九条ー
「んっ んぅ…… 」
九条のお願い。
『俺も叶わぬ恋を諦めたいから、出て行く前に一個だけ思い出ちょうだい』
九条の眼差しに負けて、私は頷いてしまった。
そして私は今、九条のそれを口に含んで扱いている。
こんなことしたことないけど、九条が誘導してくれた。
(おっきくて全部入らない……。)
見上げると、九条と目が合う。
恥ずかしくなってすぐに目を伏せると、手が伸びてきて私の髪を撫でた。
「紗代、かーわいい。」
前をはだけさせて私に奉仕させる九条は、凄く色っぽい。
「もっと下から舐めてみてー。」
口から一度出して、下から舐め上げた。
「っ……上手。」
何度も繰り返すと、先端に透明の滴が浮かんできた。
「じゃあ、握って上下に動かしてみて……。
優しくねー。」
言われた通りにそっと握って動かす。
九条の呼吸が浅くなっているのがわかった。
(こうしたら動かしやすいかな……。)
口の中にたまった唾液を上から垂らし、潤滑油変わりにして更に動かした。
「紗代っ、それ、やばいっ…… 」
先端にちゅと口づけして、もう一度咥えた。
九条は私の後頭部を掴み、自らも動き出す。
「んっ んーっ 」
九条の大きなそれが、喉の奥をつく。
「紗代っ…… 」
涙目になって見上げた時九条の動きが止まり、頭に添えた手にぎゅっと力が入ったと思った瞬間、私の口の中へ熱が放たれた。