第7章 家光様の帰城ー初日・火影ー
火影の首に手を回し、さっきまでは受け入れるだけだった舌を自分から絡み合わせていった。
もう何も考えずに、火影に預けてしまおう……。
自分の気持ちを封じ込めるように、夢中で口づけた。
「いい?」
火影はもう一度帯を触り、私に訊ねる。
こくんと頷いた。
「こんなやり方、卑怯だってわかってるけど、どうしても紗代様を奪いたかった。
ごめんね。」
そうだ。
火影はいつだって優しかった。
忍びとして忙しくしながらも、私のことを気にかけてくれていた。
するすると帯が解かれていく。
火影は緩んだ胸元を開くとそこへ手を這わせた。
下から包み、ゆっくりと揉まれると声が漏れそうになる。
「ん っはぁ……」
「声、聞きたいけど我慢してね……。」
そう言いながら、先端をぐりぐりとつまみ更に快感が送られる。
私は息を吐きながら、出そうになる声を逃した。
火影はもう片方の手で器用に腰まわりの結び目をほどいていく。
着物が肩からするりと落ちた。
「ずっと、こうしたかったんだ。」
火影も自分の着ているものを全て脱ぐと、私をそっと床に倒した。