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【イケシリ】sweet dreams【短編集】

第1章 アラン←→アーサー


普段、名前ですらあまり呼んでもらえない弟から「お兄ちゃん」と言われびっくりするレオに事情を話す。

「へぇ。
 じゃあこっちがアランなんだ……。
 君はアーサー?」

「うん!
 レオお兄ちゃん
 いつも優しくしてくれるから大好き!
 お話しできて嬉しいな。」

犬の姿だったら、しっぽをブンブン振っていそうな勢いだ。

「アラン……、お兄ちゃん鼻血でちゃう。」

中身はアーサーだと知りつつもレオは嬉しそうだ。

『おい、アーサーそれ以上やめろ!』

「あ、ごめんなさい。」

「アーサー、いまアランになんて言われたの?
 もっとお兄ちゃんって言ってよ。」

アーサーは大人しく口をつぐむ。
犬は飼い主に忠実だ。

「元に戻りたくて、
 ロベールさんに相談しに来たんだ。」

「ずっとそのまま素直なアランでいてくれても
 いいんだけどな。」

残念がるレオ。

ウー、ワン!
『いいわけないだろ。』

「ふふ、アラン怒ってる?」

そう言ってレオはアランを抱き上げて膝に乗せる。

『わっバカ、やめろ!』

抵抗しようとするも、耳の裏を優しく撫でられて力が抜ける。
犬だからしょうがない。

「それで、どうしたらいいと思いますか?」

ミルクが聞く。

「うーん、入れ替わる直前は何してたの?」


((めちゃくちゃセックスしてたなんて言えない。))

心の中で同じことを思うアランとミルク。

朝起きたらこうなってた、ということを思い出し沈黙から何をしてたか察する大人2人……。

「試しに、同じことしてみたら
 いいんじゃないかな?」


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