• テキストサイズ

【イケシリ】sweet dreams【短編集】

第1章 アラン←→アーサー


「アラン、お待たせ。」

あー寝てたみたいだ。
このクッション意外と寝心地いい。

「犬が食べても大丈夫なクッキー焼いてもらってきたから。」

ワン!

「アラン喜んでるよ。お腹すいてたって。」

「よかった。
 じゃあロベールさんのところ、行こっか。」


ミルクとアランとアーサーの組み合わせなら、普段から一緒に散歩しているし不自然じゃない。

ただ、アーサーがちょうちょを見つけて突然走り出そうとしたりして困った。
本能には逆らえないらしい。


「ロベールさん、ご相談があるんですけど……。」

ミルクがアランとアーサーの身に起こった出来事を話す。

「それはほんとなら凄いけど。
 今ここに座ってるのがアランの姿をしたアーサーで、こっちにいるのがアーサーの姿をしたアランってことなんだね?」

「そうなんだ。
 ぼく、プリンセスやみんなとお話しできるのはすごく嬉しいけど、アランが困ってるからやっぱり元に戻らなきゃって思う。」

ロベールが吹き出す。

「今の聞いただけで十分だ。
 なんだかずいぶんと可愛いアランになっちゃったねぇ。」

そこへもう1人。

「ロベールさん、頼んでたあれ出来てる?
 って、皆さんお揃いでどうしたの。」

「あっ、レオお兄ちゃん!」

「えっ?アラン……?」

たじろぐレオ。

『勘弁してくれ……。』


/ 279ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp