第5章 TIME SLIP 〜アラン〜
掛け布団の上に横たわる人影。
(アラン……?はまだ帰ってきてないはずだし……。
でもここから見る限り、背格好はアランだ。)
おそるおそる近づくと、やっぱりアランだった。
(ウィスタリア学園の制服?)
アランの母校、ウィスタリア学園には視察に行ったことがあり、制服も知っているけれどアランが着ているところは写真含め見たことはない。
(やだ、かっこいい……。
めちゃくちゃモテたんだろうなぁ。
学生のころこんな人いたら絶対一目惚れしてたよ、私。)
そんなことを考えながらミルクもベッドに入り、隣に寝そべる。
(すごーくモテたんだろうけど、今は私の夫なんだから。)
制服姿ですやすや眠るアランの綺麗な顔を見ていると、優越感と独占欲でキスしたくなる。
(でも、なんで制服?
……あ、もしかしてマンネリ打破のためにコスプレしてくれた、とか。
待ってる間に寝ちゃったのかな?)
そう思ったらますます触れたくなってくる。
ミルクはアランににじり寄ると、チュッとキスをした。
(起きないな……)
頬に手を添え、さらに唇を喰む。
「んんっ……」
(起きるかな?)
ミルクはアランの下半身に手を伸ばす。
(大きくなってるけど、これは生理現象だよね……。)
ミルクはそれを下から上へ撫で始めた。