第4章 ユーリ←→チロル
「ミルク様にこんなことしてもらえるなんて、たまんない。」
上から見下ろしながらユーリが言う。
くるくると根元までコンドームをつけ終えたミルクは、ユーリを見上げる。
「ユーリ……」
(早く 挿れて欲しいっ…)
「ミルク様、そんな顔できるんだ……。
焦らしてごめんね。」
ユーリは自身をミルクにあてがうと、ゆっくり腰を進め始めた。
「すごっ ミルク様の中、熱くて、気持ち いいっ」
思わず目を閉じるミルク。
「目開けて、俺を見て?」
ミルクの頬に手をそえてユーリが言った。
大きな瞳、揺れるピアス、柔らかに額にかかる髪。
いつも見慣れているはずなのに、瞳は熱を持ってミルクを見つめ、全身で自分を求められているように見えて、直視できなくなる。
ゆるゆると慣らすように律動が始まると、焦らされたそこからは愛液が溢れ出した。
「気持ちいい?」
「んっ うん …ユーリの奥までっ ぁあっ 」
ユーリはミルクにキスの雨を降らせながら、動きを早めていく。
耳に唇が触れると、ミルクがビクっと反応し身体をよじった。
「耳が弱いんだね……可愛い。」
「やっ いやぁっ…… 」
背中を走るゾクゾクした感覚と、身体の奥に届く快感に溶けそうになる。
「ミルク様、イ…… イクよ っはぁ…」
ミルクもユーリにぎゅっとしがみついた。