第4章 ユーリ←→チロル
ユーリは入れ替わりの実を手に入れたこと、チロルと入れ替わってミルクとの関係になにか変化が生まれればとその実を食べたことを教えてくれた。
「効果は寝たら消えるって聞いてたから、すぐ元に戻れるってわかってたしね。
騙そうと思ったわけじゃないんだけど、ごめんね。」
「ユーリはどこまで予定通りだったの?」
「それは、ナイショ。」
(チロルの甘えん坊な性格知ってるから、こういう展開になることは期待してたけどね)
夜が明ける前に部屋に戻る、とユーリは服に袖を通す。
クッションに埋もれて眠るチロルを見て、
「チロルは明日迎えに来るね。」
と、笑った。
じゃあ、と送り出そうとするミルクをユーリは不意に抱きしめる。
一度ぎゅっと包み込むと、身体を離しミルクの両手を握った。
「次は、俺の恋人として抱かれてくれませんか?」
〜end〜