第4章 ユーリ←→チロル
「ミルク様にどんなアプローチしても、いつものノリで冗談にされちゃうんだもん。
俺、本気なんだよ?」
まっすぐな目に見つめられて、ドキっとする。
「ミルク様の髪も、瞳も、唇も、全部俺のものにしたい。」
ユーリの手で上から順番に撫でられて、鼓動がどんどん早くなる。
「これ、わかる?」
ユーリが少し体勢を変えると、固いものが太ももに触れた。
「っ!え、 っと……」
ミルクが答えられずにいるとユーリが身体を起こし、ミルクを跨いで膝を立て、顔の両脇に手をついて上から見下ろす。
「俺も男だってこと、わかった?」
ミルクは頷いた。
「男だから、ミルク様とこの距離で触れ合えばここだってこんなに反応するし、髪や瞳や唇だけじゃなくてもっと色んなところ触りたい。
目には見えないところまで、中まで、奥まで入って知りたいって思うんだよ。」
(私のことそんな風に……)
ユーリの今まであまり見たことのない一面に、ドキドキは止まらない。
「ミルク様は、俺のこと男として見られない?」