第4章 ユーリ←→チロル
「じゃあ、朝食に行きましょう。」
ミルクがそう促すと、
「オレはなにしてればいいわけ?」
「いつもユーリは、給仕を手伝ったり食後のお茶を淹れたりしてくれてるよ。」
……………
「おいユーリ、なんかいつもより雑じゃねーか?」
早速、カインに突っ込まれる。
「紅茶の味がおかしい……。」
ルイが呟いた。
「今日はチロルも一緒なんだねー。可愛いー。」
ノアがユーリの頭を撫でている。
ミルクはヒヤヒヤしながら見守っていた。
朝食が終わっても後片付け。
ミルクに書類を届けたり、仕上がったクリーニングを受け取って衣装部屋に運んだり、執事の仕事は何かと忙しい。
やっと午後のお茶の時間。
「つかれたー!お昼寝の時間はないのー?」
ミルクの部屋でソファに寝転がってチロルが言う。
「残念ながら。
でもこの後のユーリの仕事は、夕食のお手伝いとお風呂の準備とベッドメイクくらいかな?」
「えーまだそんなに!!」
「あとちょっと頑張って。」