第1章 アラン←→アーサー
「アラン、どうしよう。」
『まずは、シャワーを浴びて着がえろ』
「わかった!」
これ、いつ元に戻るんだ。
そもそも戻れるのか?
あー腹減ったな。
目の前に、ドッグフードと水はあるがこれを口にするのはさすがに抵抗がある。
あとでミルクになんとかしてもらおう。
アーサーが戻ってくる。
『おまえ!ビショビショじゃねーか!
タオル使え、タオル!!』
「あ、そうか。」
『わっ!ブルブル顔振るんじゃねえよ!』
まぁ、さっきまで犬だったんだらしょうがないか……。
こんなんでこの後やってけるのかー?
「アラン、こんな感じでいい?」
なんとか体を拭いて、服を着たアーサーがこっちを見ている。
『ああ、見た感じおかしいところはないと思うけど。
それより言葉遣い、俺みたいにできるか?
とりあえず、ぼくじゃなくて俺、な。』
「うん。いつもアランと一緒にいるからわかると思う。
頑張って真似してみる!」