第22章 クリスマスリレー小説 ーアランー
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「……喜んでんじゃねぇよ。
お前が考えてることはだいたいお見通しだ。
ほら、手挙げて。」
するりと服が脱がされる。
再び唇が塞がれ、ミルクは身体に宿した熱を増幅させていく。
「っ……ふぁ…アランっ… 」
アランはミルクの向きをくるりと変え、キッチンに手をつかせた。
腰から太ももへと両手を滑らせると、ミルクは内股になり脚を擦り合わせる。
手は内ももへ忍び込み、そっと脚を開くように促した。
声を我慢したミルクの吐息が熱く繰り返される。
下着がおろされ、アランの指が敏感な場所をたどり始める。
「や、ダメ、だよ…… 」
口から漏れる言葉は弱々しく、本気で拒んでいるわけではないのは明確だ。
「もっと気持ちよくしてやるよ。」
アランはそう言うと、ミルクの腰が突き出るように少し背中を押した。
「あ、やぁっ……っ 」
その状態で後ろから秘所に吸い付かれたとわかると、声が抑えられなくなる。
舌が這い、ミルクの愛液が滴り始めた。
「恥ずかし……っ、んっ 」
「こんなに濡らして、よく言う。」
温もりが離れたと思った次の瞬間には、熱があてがわれアランが挿入ってきた。
「あぁっ ん …… はぁっ 」
抽送を繰り返しながら、アランはミルクの腕を引いた。
「身体起こして、こっち向いて。」
言われるままミルクが振り返ると唇が重なり、お互いを貪りながら、2人は熱をわけあった。
……………
乱れた呼吸と、服を整えながらミルクは文句を言う。
「もう、こんなところでするなんて……。」
「おまえだって楽しんでたくせに。
あ、ちょうどできたぞ、ケーキ。」
オーブンからは美味しそうな匂いがしている。
取り出してみると、綺麗に焼けたケーキが出来上がっていた。
「わぁ!美味しそう!
これ、明日一緒に食べようね。」
「あぁ。」
はしゃぐミルクを見てアランは笑いながら言った。