第22章 クリスマスリレー小説 ーアランー
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「ん……っ 」
アランはミルクの腰に手を回し、強く引き寄せる。
角度を変えながら深めていくと、ミルクの身体から力が抜けていくのがわかった。
アランがニットの裾から手を差し入れようとすると、ミルクが慌ててその手首を掴む。
「ちょっ、と、ダメだよこんなところで……!」
「まだ時間余ってんだろ?」
「そうだけどっ 」
「けど?」
アランは反対の手で、背中をつつーっとなぞった。
「やっ ぁ…… 」
甘い刺激に身体は反応し、声が漏れる。
「もっとして欲しかったら、その手離して。」
艶を帯びたアランの言葉にミルクはそれ以上抵抗できず、そっと掴んだ手を緩めた。
もぐりこんできた手は、ゆっくりと肌の上を滑り胸へたどり着く。
「……っ ん アラン… 」
「こうされるの好きだろ?」
アランは、優しく肌をなぞることでミルクがどうなるかよくわかっている。
向かい合って身体を密着させながら愛撫が続く。
「おまえさ、こういうの俺の前以外で着ないで。」
「え?」
アランは手を一度抜いて言った。
「身体の線、出さないで。」
(こういう独占欲見せられるの、久しぶりかも。)
ミルクが内心そう喜んでいると、裾が引っ張りあげられる。