• テキストサイズ

【イケシリ】sweet dreams【短編集】

第22章 クリスマスリレー小説 ーアランー


c


そして、クリスマスイブの前日。

ミルクは作ることに決めたケーキの材料を買いに、城下町を歩いていた。

(欲しかったブランデー買えてよかった!
 あとは、ドライフルーツが揃えば完璧。)

メモを見ながら材料を揃えていく。



ユーリが集めてくれたレシピを眺めていると、ブランデーケーキが目に留まった。

(そういえばずっと前に、好きだって言ってた!
 よし、これをベースに可愛いケーキ型で焼いてみようかな。)

ミルクはそう決めたのだった。


(アラン、喜んでくれるといいな……。)

明日の夜一緒に過ごすことを考えると、ついつい頬が緩む。

ここ数日で一段と寒くなった街を、白い息を吐きながら歩き目的のお店にたどり着いた。




「え、売り切れ?!」

「悪いねぇ、みんなクリスマス用に買っていくもんだから。
 さっき最後の1つが売れちゃったとこなんだよ。」

お店のおじさんは、申し訳なさそうにそう言った。

手に入らないものは仕方ない……。
ミルクはお礼を言うと、城へ帰ることにした。

(ドライフルーツなしでも一応できるし。
 華やかにしたかったから入れたかったなぁー、残念。)

ミルクは紙袋を抱えて、その分いっぱい気持ちをこめて作ろう!と気合いを入れた。



/ 279ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp