第2章 レオ←→セバスチャン
セバスチャンとはそこで別れ、ミルクは衣装を手に部屋へ戻った。
ー翌日。
次はレオとの勉強の時間だ。
(もうセバスチャンとレオは元に戻ってるのかな?
緊張するな……。)
トレンチコートを羽織って執務室へ向かった。
一つ深呼吸して、扉をノックする。
「どうぞ」
中からレオの声がする。
ミルクは後手に扉を閉めて、鍵をかけた。
「昨日、不思議なことがあったんだけど……あれ?ミルクちゃん、予定変更?コートなんて着て。」
ミルクがコートを脱ぐ。
「レオ先生、わたし今日ノートもペンも忘れてきちゃったの。
だから、いつもの続きじゃなくて違うこと教えてほしいな。」
「ミルクちゃん?!」
ミルクがコートの下に着ていたのは、制服だった。
茶色いブレザーに白いブラウス、襟元には赤いリボン、緑のチェックのプリーツスカートにニーハイソックス。
「わたし最近変なの……。
先生のこと考えると胸が苦しくて……。
身体が熱くなってきちゃうんだ。
なんでそうなるか、先生ならわかる?」
レオは少し驚きながらも察したようで、流れに乗ってきた。
「教えて欲しい?」
「……っ、うん。」