第18章 天使と小悪魔 ーユーリー
「レオ様のことだーい好きなんだね。
それにしては、俺の指にもこんなに反応してくれてるけど。」
蕾は固く熱を持ち、もっと触って欲しいと言わんばかりに主張している。
天使のやつが手袋を脱ぎ始めた。
ミルクを見つめる瞳が揺れている。
「おまえがいらないなら、俺がもらうけど?」
とどめの煽り文句。
「ミルク様、ごめんっ…… 」
堕ちた。
堕ちた天使は、貪るようにミルクの唇を奪っていた。
「んぅ …… んっ 」
口づけを繰り返しながら性急にベルトを外しボトムスを下ろすと、成長したソレが顔を出した。
「ミルク様、ごめん。
……でももう、我慢できない……ずっと好きだったんだ…… 」
俺は後ろから首すじに舌を這わす。
ミルクがピクリと背中を反らした。
早くヤっちゃいなよ。
「ユーリ、やめっ あ、……っ 」
ミルクが喘ぎ出す。
もう1人の俺が腰を進めたようだ。
腰を打ち付ける音と喘ぐ声を聞きながら、俺も後ろから手を這わせミルクの肌を愉しんだ。
「ユーリ……っ、こんなことしても、私はユーリのものにはなれないよ 」
涙声でミルクが口走った。
「ミルク様、わかってるっ…… でも、今はそんなこと 言わないで、俺を感じて 」
目の前で腰を振り続ける俺。
それでいい、ヤりたかったんだろ?可愛いプリンセスと。
……そう、思うと思ってたのに、なにこの違和感。
ずっと欲しかったものに手を伸ばして掴んだはずなのに、何かが違う気がする。
「はぁっ……、ミルク様、イキそうっ…… イクよ?
…………くっ 」
「ユーリ、いやぁっ …… んっ 」
……………そこで意識が途切れた。