第18章 天使と小悪魔 ーユーリー
苦しそうに眉を寄せる顔をみながら、自ら腰を動かして絶頂に向かう。
「くっ…… 出すよ っ…… 」
俺はミルクの口に欲望を解き放った。
「はぁっ…… 」
一息ついてから、放心しているミルクを見る。
「ミルク、ゴックン、できるよね?」
ニッコリ笑ってそう告げると、口の中に留めたままにしていたそれをなんとか飲み込んだみたい。
「ユーリ…… もう、いいでしょ?」
涙で潤ませた瞳で呼び掛けられても、煽られるだけなんだけど。
後ずさりするミルクの手首を捕えて、ネグリジェを掴む。
「なに勘違いしてるの?まだこれからなのに……。
ミルクも脱ぐんだよ。」
「やだっ、離して……!
こんなの……っ、いやぁっ !!」
渾身の力で俺から逃れようとするけど、まぁ俺に力で勝てるわけない。
「ユーリ……お願い……やめっ…… 」
ベッドの上で揉み合っていると、バタンとドアが開いた。
「え?」
「あーあ、俺の良心のお出ましだ。」
ミルクは俺に後ろから羽交い締めにされたまま、ドアを開けた人物を見て驚きの声を上げた。