第2章 レオ←→セバスチャン
(プリンセス、ペース早い……)
もうボトルが1本空きそうだ。
「ね、今の愚痴ってるつもりだった?
俺には惚気にしか聞こえなかったんだけど。」
「えっ?!えっ……そ、そう?」
「プリンセスは、レオのことが大好きなんだね。
どういうところが好きなの?」
ミルクは少し照れたようにして答える。
「えぇー、まずかっこいいでしょ?顔がどストライクで好みなの。
ほとんど一目惚れだよ。
あとは、優しいの。いつでも。
押し付けがましくなくて、後から気づくようなこともあるくらいさりげない優しさ。はぁー素敵だわ。」
ミルクは話しながらウットリしている。
お酒も進んで、だいぶできあがってきているようだ。
「あとは?」
「んー、あとは、キスがとっても気持ちいいんだー。
身体の相性も最高にいいと思ってるよー。
エッチ上手なの。
うぅ……考えてたらしたくなってきちゃった……。
目の前にいるのはレオなのに、中身はレオじゃないとか言うし……。
正直言って欲求不満なんだよぉー!!
レオとエッチしたいんだよぉー!!!!」
(予想以上に本音を聞き出しちゃったな。
ワイン持ってきてよかった。)
セバスチャンは、涙目のミルクの頭をポンポンとしながら言う。
「なら、ちゃんと仲直りしないとね?」