• テキストサイズ

【イケシリ】sweet dreams【短編集】

第17章 千夜一夜物語 ー信長ー


私はその後も携帯電話、カバン、化粧ポーチ、家の鍵などを信長様に呼ばれる度に少しずつ披露しながらやり過ごした。

化粧ポーチを持って行った日は、その場で化粧をしてみろと言われて久しぶりに現代のメイクをするなんてこともあった。
「いつもと違う艶っぽい貴様もなかなか魅力的だ。」
とか言ってくれたりして。


……ちょっと、なに思い出してにやけてるの私。


信長様は私の話をいつでも興味深く聞いてくれた。
最初はめちゃくちゃな人だとしか思えなかったけれど、沢山の話をするなかで信長様の考え方や信念がわかってきた。
そして、いつしか私は夜伽に呼ばれて信長様と話をするのが楽しみになっていた。



でも、あれから1ヶ月と少し。
昨日は、タイムスリップしてきた時に着ていた洋服を着て見せた。
どこがどうなっているのか、ボタンがあったりポケットがついてたりそういう着物にはない構造を説明してみた。
それが最後のネタだった……。

佐助くんに教えてもらったワームホール出現までまだ時間がある。

どうしよう。


/ 279ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp