第2章 レオ←→セバスチャン
レオの姿をした彼は、自分をセバスチャンだという。
「セバスチャンて、あのセバスチャン?」
「そう。レオのペットのセバスチャンダヨー。」
いきなりそう言われても、戸惑うだけだ。
「友達にもらった入れ替わりの木の実で、レオと入れ替わって来たんだ。」
「そんなことって……。
ちょっと信じられないんだけど。」
「うーん、でも俺セバスチャンだし。
レオは鳥カゴの中だよ。
一晩寝たら元に戻るって聞いたから、明日の朝には元どおりになってるはず。」
「わ、わかった。
とりあえず、飲み込むよ。
それで、私に何か用事?」
「プリンセスの愚痴を聞きに来ました!
だいぶ長いことほったらかしにされてレオに言いたいことあるでしょ?聞いてあげる。
仲直りしたければ、オススメの方法も教えてあげるよ。
なんなら、今夜のお相手してあげてもいいけど?」
飼い主に似るのか、なかなかチャラい。
「じゃあ、話聞いてもらおうかな。」