第13章 レオのプライベートレッスン.2
何時でもいいよって言われたけど、早く会いたくてお風呂あがってそのまま来ちゃった。
でもちょっと早かったかな。
はりきりすぎって思われるかな。
レオの部屋の前でうじうじ考えてしまって、なかなかドアを叩けない。
やっぱり1回部屋に戻ろう。
くるりと踵を返して歩き出そうとすると廊下の向こうにレオがいた。
足早に私のところまでたどり着いたレオはなぜか笑っていた。
「散々迷って、なんでノックしなかったの?」
「見てたの?!
……ちょっと早かったかなと思って。」
「急に書類が必要だって言われてジルのとこに行ってきたとこ。
すれ違いにならなくてよかった。
……ミルクちゃんいい匂いだね。
お風呂上がりに自分の部屋に戻る間も惜しんで来てくれるなんて、嬉しいなぁ。
どーぞ。」
ドアをあけると、私の腰に手を添えて中へ促した。
結局私はレオと並んでベッドに腰掛けていた。
「今日のレッスンはこの前の続きだけど、なんだか緊張してる?」
こくんと頷く。
だって、宿題をふまえてのレッスンってことだよね。
「ミルクちゃんさ、1人でした時何考えたの?」
レオ先生、いきなり直球すぎます!
「レオのこと、だよ。」
膝の上においた私の手の下からレオが手を差し入れて、指を絡める。
「俺のどんなこと?」