第11章 シド←→ジャス2
「ね、シド……っ お願い… 欲しい よ… 」
もうヤダ……このままじゃクリだけでイっちゃう……!
たまらなくなって、私もシドの竿に指を這わせる。
「なんだよ。」
「お返し。」
私は指先で裏筋を刺激し始めた。
私だってシドのいいところ、知ってるんだから。
後ろから聞こえる呼吸が早くなったのがわかる。
自分ので私を焦らしてるんだから、シドだってそろそろ限界なはず。
「ったく…… 」
そう言ってシドがスッと離れた。
次の瞬間には、中でシドを感じていた。
「っん ぁあっ や、激しいっ… 」
「おまえが 煽ったからだろっ 」
腰が打ち付けられる音がバスルームに響く。
ジェルも使ったからか、触れ合ったそこはすごくぬるぬるで気持ちいい。
欲しかった刺激に突然襲われて、もうすぐにでもイってしまいそうになる。
「やっぱ すげぇ な、 あんま 持ちそうにない …っ 」
「私、もうっ…… 」
私がイったあとすぐ、シドの熱も私の背中に放たれた。
………
お互いの身体をシャワーで流して、湯船に浸かる。
シドの脚の間に座って後ろから包まれると、バラの浮いたいい香りのお湯との相乗効果で身も心もふにゃふにゃだ。
「今日は私がシドのために何かしたいと思ってたのにな。」
「さっきのおまえ、すごかったぞ。
十分だ。」
そんな恥ずかしいことさらっと言わないでよ……。
あ、そういえば。
「今日あんまりシドの顔、見れてない気がする。」
体をひねって、シドの方を振り返る。
視線が絡まると、シドが顔を寄せた。
ちゅっと音をさせて唇が離れ、そのままシドを見つめていると腰の辺りに当たるものが……。
シドは私を横抱きにしてザバッと立ち上がった。
「続きはベッドだな。」
その後ベッドでも愛されつくして、シドの誕生日の夜は更けていった。