第11章 シド←→ジャス2
「何考えてるの!
答えるわけないでしょ?!」
「じゃじゃ馬ちゃん、ゆでダコになっちゃった!」
笑い出すジャス。
もう、ほんと、やめて。
「自覚ないのかもしれないけど、この隠れ家で散々シてるだろ?
俺、ずーっと一つ屋根の下にいるんだからな?
何してるかは見てなくても、声とか音とかしっかり聞こえてるってこと忘れてない?」
ほんと……やめて……。
「あー!いじめたかったわけじゃないから泣かないで!
じゃあ質問変える!
一番よかった場所でいいよ。」
いやいや、嘘泣きで焦らせてこっちがリードしようとしてるのに、結局その質問?!
もう、負けを認めるしかないか……。
場所だけなら、まぁ、うん……。
「場所だけだよ。」
「あ、嘘泣きしてたな!」
「……お風呂。」
「え?」
「だから、お風呂だよ!
答えたよ!これでいいでしょ!」
あー……、と何かを思い出すような顔をするジャス。
「あの時かなー。なかなか出てこないと思ったんだよなー。
ちなみにどんなことしてたの?」
「質問は一個だけ!おわり!」
………………
ほんとにジャスだったのかなぁー。
イマイチ釈然としない気持ちで隠れ家をあとにする。
まぁ、一応プレゼントの検討つけられたし目的は達成できたけど。
今度シドに会ったらほんとだったのか聞いてみよう。
……っていうか、あんなこといわれたら今後隠れ家でするのちょっと恥ずかしいな。
それも言おう。