第6章 *過去の傷
「ヴィア、気持ちいい?」
『あっ、ぁ、わ、たしは…全然っ。 セン様がっ…気持ちよ、ければっんっ…ぁ、良いんですっ』
「へー、じゃあ俺は気持ちよくないな」
『え、ぁっ…何でっ』
「ヴィアが気持ちよく無いなら、俺も同じ。ヴィアの痛みは俺の痛みでもあるんだから、分かる?」
動きを止めさせられ、目を見ながら問われたが私は首を横に振る。
少しだけ握っていた両手に力が入った気がした。
『分かりませんっ…私の痛みは、私のだけです。セン様には関係ないですっ』
私の痛みまでセン様に背負わせたくない。
自分の痛みは自分だけが知っていればいい。
自分だけが……ずっと背負っていればいいのだ。
「それは違うな、ヴィア」
『えっ……』
手を離されセン様は体を起こしながら私を離す。
『んっ…』
ズルッとセン様のモノが抜け声が漏れる。
そのまま逆に押し倒され再び、私とセン様は繋がり両手を繋いでくれた。
『違う、て…何が、ですか…?』
「ヴィアと俺は契を交わした。それは友人より、恋人や家族よりも強い繋がりを持っていると言う事だ。一心同体と言っても過言じゃない…だから、ヴィアが辛いなら俺も同じように辛いんだ」
悲しげに見下ろしてくるセン様の顔を見て、私まで悲しくなった。
これがそう言う事なのか、彼が悲しそうだと私も悲しくなってしまう。
心の疑問が少し分かった気がした。
『そんな顔、しないで下さいよ……私まで、悲しくなっちゃいます』
「分かったみたいで良かった。じゃあさっきの質問の答えは分かるよね」
『ぁ、まっ、てぇ…いきな、りぃ』
セン様が笑顔を浮かべたかと思った途端、激しく動き始められ体がビクッと跳ねる。
奥までズンズン責められて、喘ぎ声しか出なくなってしまう。
背中が勝手に仰け反ってしまい、体が痺れるような深い快楽が私を襲う。
今までに感じた事のない容赦ない気持ちよさ。
「やっと奥で、感じてくれるように…なったんだ」
『ぃっっぁああああっ、は、ぁ、ぁ、ふか……っ…』
「そ、子宮の入り口擦ってるの、分かる?」
『っう…ぁ、あひっ、ゃ』
答えられない程、素直に快楽に身を委ねて喘いでいるヴィアを見て笑が零れた。