第6章 *過去の傷
「っ?! ヴィアどうしたんだっ」
私はセン様の質問に答えず近くにあったネクタイで、セン様が抵抗しないよう腕を頭の上で縛る。
「ヴィアっ! 何をするんだ」
『申し訳ありません…セン様』
ずっと謝っていると、感情が高ぶり過ぎて涙が出てきてしまった。
ボロボロ止まらず次々溢れる。
悲しい…悲しくて仕方がない。
そんな気持ちの中、私はセン様のベルトに手をかけカチャカチャと外す。
「ヴィアっ!」
ズボンも下着も下ろし、私はセン様のモノに手を伸ばす。
自分でするのは初めてだし、セン様とした事も少ししかない。
そおっと触り、口を近づけ舐める。
「んっ…」
するとピクッと反応があり少し嬉しくなった。
私は舐めながら手でも軽く擦ってみる。
すると、大きさが増し勃ってきたため今度は口に含んで上下に動かす。
ジュプジュプッといやらしい音が聞こえてきた。
「こらっ…ヴィア……」
気持ちよくなってくれてるだろうか、と視線を向けるとセン様に厳しい顔を向けられた。
それを見て私は、こんなんじゃダメなんだと思い口を離し下着を脱ぐ。
『セン様っ……申し訳、ありません…』
涙が止まらず、声が震える。
そのままセン様の上に跨り、セン様のモノを私の中へ入れるため腰を落としていく。
濡らしていない私のソコは慣れていないのもあり、ミチミチと拡がりながらセン様を受け入れる。
『い、た…っ……うぅっ』
「っぅ、ヴィア止めろ」
セン様の静止を聞かず私は腰を進める。
身が裂けるような、鋭い痛みを伴うがセン様に気持ちよくなってもらいたい。
力を回復させないと…その思いで、やっと根元まで入った。
『ふーっ……はぁ、っ』
相変わらずセン様は厳しい顔をしていて、それが余計に私を苦しめた。
胸が締め付けられるように痛くて、涙が止まらない。
私は痛みなんか気にせずに腰を動かし始める。
『ふぅっ、ん、セン…様っ、申し訳ありませんっ』
動かす度に痛みしか生まないその行為は私にとっては苦しみでしかなかったのに、どうしても力を分け与えたくて無我夢中だったのだ。