第3章 *休憩という名の淫行
『んんんっ、ん、ぁふ』
セン様は息を乱すことなく部屋の外の人物と会話を続けているため、私は何とか声を抑えようと布団に顔を埋める。
それでも後ろからの容赦ないピストンに耐えれず、微かに声が漏れてしまう。
『んっ、んふっ、ん、ん』
(気持ちいいのにっ…素直に受け入れたら、声が外に聞こえちゃうっ)
快楽に溺れてしまいたい、でも外にいる人に自分の淫らな声を聞かせるわけにはいかない。
かろうじて残る理性が私に歯止めをかけてくれていた…のだが、
『んんんんんっっ?!』
ある場所を突かれた瞬間、頭が一瞬にして真っ白になったのだ。
自分でもよく分からなくて、イった後なぜか涙が流れ出していた。
悲しい訳では無いのに溢れ出す涙に驚いてしまう。
『んぁっ、な、んでっ、ひぅっ?!』
まただ、同じ場所…一番感じてしまう部分を刺激されて、変な声が出てしまった。
しかしこれだけで済む訳なく、同じ角度のままそこばかりを狙ってくるのだ。
『あぁっ、ぁ、ん、んんっ』
(だ、め…そこばっかりっ)
パンパンパンパンッ
『んう″ぅぅっ、んふっ、はぅ』
(頭っ、おかしくなっちゃう、からっ)
パンパンパンパンッ
『ひッ……!!あ、ああぁっ!うぅぅぅぅーーっ!!』
快楽に耐え切れず、盛大に絶頂してしまい膣をぎゅうっと締めつける。
その締めつけに合わせるよう、セン様は私の中に白濁を注ぎ込んだ。
「はぁっ……retrovo(回収)」
セン様がそう言った瞬間、私の体の力がスッと全て無くなるかのような感覚に襲われ共に膨大な疲労感がやってきた。
「お疲れ様、ヴィア」
『ぁ、は、ぃ…』
かろうじて残っていた意識の中、なんとか返事をしてそのまま私は意識を手放した。
ヴィアが眠ったのを確認したセンは、ズルッとヴィアの中から自身を引き抜く。
ドロッと溢れ出るそれを見ると、変な優越感に陥ってしまう。
「さっきヴィアがイった時には、もう誰も居なかったから安心しろ」
寝ている彼女に言うと、少し頷いたような気がしてふっと笑がこぼれてしまった。