第3章 So far〜木兎光太郎〜
部活。
光太郎のために、長年続けた
サッカーを辞めて、バレー部の
マネージャーになった、3年前。
あの頃から、私は何一つ変われてない。
恋のために自分を捻じ曲げる癖とか。
「あんず〜」
「何?」
「ミミズクヘッドがしょぼくれモード」
「赤葦大変そう」
「なんでかおりも雪絵も私に頼むかな」
「幼馴染でしょ?」
「扱い方、一番よく知ってるでしょ?」
「…そうかも、知れないけど」
どうしても引っかかっちゃう。
幼馴染、って響きが。
周りから見たら、私たちは幼馴染でしか
なくって、光太郎だってそう思ってて。
誰も知らないんだから仕方ないんだけど
やっぱり、傷つくじゃない?
「光太郎ー!復活しろ!焼肉!焼肉!」
「あんず…」
「焼肉!そうだ木兎!焼肉だ!」
デカいのが揃って焼肉と叫んでる。
シュール…。
でも、光太郎が笑顔になってる。
だから、いいや。