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[HQ夢]愛されたいのはあなただけ

第3章 So far〜木兎光太郎〜


赤葦side

どうしてあの2人は
お互いの想いがわからないのだろう。
小鳥遊先輩は中学では強豪の
サッカー部エースだった(らしい)のに
高校ではサッカーを続けることなく
バレー部のマネージャーになってるし。
木兎さんは木兎さんで、小鳥遊先輩の
お手製のお弁当をねだるし、
朝だって先輩に甘えっきりだし。

俺が小鳥遊先輩に近づいて木兎さんの
嫉妬心や対抗心に火をつけようと日々
励んでいるのにだ。
あの2人は一体何をしているんだ。
人の苦労も知らないで。

「赤葦!とんかつ〜」
「ありがとうございます」
「菜の花のからし和え、なかったわ」
「でしょうね」
「学食に焼き肉ってねーの?」
「あるかバカ」
「あんず!今度弁当に入れて!」
「無理。めんどくさい」

人目もはばからずこんな…
カップルみたいな会話して。
どっちかって言うと夫婦だけど。
お弁当の話だし。

「はぁ…」
「赤葦?どした?元気?もしかして、
とんかつ美味しくなかった?」
「美味しいですよ」
「じゃあなんでそんな悲しそうな顔…」
「…模試の成績、よくなくて」
「へぇ。よさそうなのにね」

よかったですよ?
過去最高レベルに。
でもこの溜息があなたたちのせいなんて
口が裂けても言えないでしょう?
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