第2章 Be able to… 〜影山飛雄〜
『…会いたい…な』
「え?」
『飛雄くんに会いたい』
「…明日になれば、会えるじゃん」
『やだ。今顔が見たい』
あんずがこんなに甘えてくるなんて
珍しい。
「…わかった。今から家行く」
『え、いいよ!もう遅いし…』
「や…行く」
『ほんとに?』
「俺もあんずに会いたいから」
俺が泣かしてるんだから。
その涙を拭ってやれるのは俺だけだ。
「待ってろ」
『うん…』
電話を切ってから思う。
…こういうときにちゃんと、好きだって
言ってやんねぇといけねぇんだよな。