第2章 Be able to… 〜影山飛雄〜
部活も終わり、家に帰って
あんずに電話をかけてみる。
「もしもし」
『もしも…えっ、飛雄くん?』
「飛雄だけど」
『なに、どうしたの?』
「…声、聞きたくなった」
『………』
「わり、気持ち悪かったか?」
『ううん。嬉しかっただけ』
「そ、そうか…」
『飛雄くんタイミング悪い。
なんで今なの?盗撮でもしてんの?』
「…マズかったか?」
『マズすぎ。一人で泣いてたのに』
「ならナイスタイミングじゃ…」
『心配かけたくなかったのに』
ああ。
あんずなりに悲しんでたんだな。
「…ごめん」
気づいてやれなくて、ごめん。