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貴女のご指名は?【ホスト松】

第6章 おかえりなさいませ、お嬢様


まあ、途中でアクシデントとかあったけど、無事に閉店を終えることが出来た。

おそ「あー、もうなんもやる気起きねー」

さっきまであんなに執事らしく振舞っていたのが嘘のように、だらしなくソファーにもたれ掛かる。

トド「確かに……。さすがにボクも疲れた」

トド松さんも同様に、ソファーに倒れ込む。

そして、ってかさ、と言葉を続ける。


トド「最終的に一松兄さん、サボってたよね?」

一「サボってない」

おそ「そーいや、サボってたな」

一「だから、サボってないって!」


なんて、どうでもいい口論が始まる。

いつもなら、止めに入るけど、今はそんなのをいちいち気にしている場合じゃない。


『ふっ………あはははは』


六つ子達の視線が一気に集まってきたのがわかった。でも、それも今はどうだっていい。

笑いが止まらない。





だって………ねえ?





売り上げがいつもの2倍どころか………




4倍になってるんだもん。
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