第6章 おかえりなさいませ、お嬢様
なんで倒れちゃったんだろ………。
っていうか、大丈夫かな……。
一松さんが運んでくれたのはいいんだけど……。わたしが運ぼうとしたら、「無理だろ。っていうか、やめて」って言われたし、付き添うって言っても、「いや、マジやめて。また倒れていいの?」って言われたし。
なんだよぉ!
こっちは申し訳ないって心から思って……!!
でもまあ、一松さんが付いててくれるのは安心なんだけど。
っていうか、一松さんのファンがめちゃくちゃ落ち込んでんだけど。あ、そっか。指名できないのか。
って、まさか………。
接客しなくていいから真っ先に駆けつけて………!?
いや、一松さんに限ってそんなこと………
ないって言えないんだよね……。