第6章 おかえりなさいませ、お嬢様
開店5分前。
わたしたちは、扉の前で横に一列になり、開店の時間まで待った。
開店時刻になり、店の看板の明かりが自動に点く。それを開店の合図に、最前列のお客さんが扉を開ける。
「え………?」
おそ「おかえりなさいませ、お嬢様」
カラ「お嬢様をお待ちしておりました」
チョロ「お荷物をお預かりいたします、お嬢様」
一「お嬢様がご指名なされた執事が奥へとご案内いたします」
十四「あとね、今日は敬語とか使っちゃダメだよ?」
トド「ボクらにたくさん甘えてください、お嬢様」
『それではお手をどうぞ、お嬢様。貴女のご指名は?』