第12章 ボクの本命♪【トド松】
1時に駅前に集合だから、十分前には着くようにしないと。と、意気込んでいたのにも関わらず、まさかの十分遅刻。
ごめんなさぃいい!
と、心の中で叫びながら走ること5分。
『お、遅れまし────』
え………?
なんか、トド松さんの周りに女の子がいっぱい……?
「あ、トッティだー!」
「ねぇ、今から遊ばない?」
「わたし達、今暇なんだけど……トッティ、どう?」
あらら?
まさかのナンパ?
それとも、知り合い?
あ、お店の常連さんとか?
さすがにこんな状況でトド松さんに声をかけられるほど、わたしだって肝が座っているわけじゃない。
だって、女子って怖いんだよ?
めちゃくちゃ怖いんだよ?
とりあえず、話が終わるまで待っていようと思い、近くのベンチに座ろうとしたら、トド松さんと目が合った。
そして、にこっとわたしに笑いかけた。
あー…………
なーんか、ヤな予感……。