第11章 だいじょーぶ!【十四松】
【十四松side】
十四「いい?今後一切彼女に近づかないで」
「なんでそんなこと、あなたに────」
十四「じゃないと、どうなっても知らないから。…………分かった?」
「っ………!」
十四「早く帰って」
これで、多分東野さんが彼女の目の前に現れることはないはず。現れたとしても、僕が彼女を守るから大丈夫だけど。
部屋の窓から僕達のやり取りを見ていた彼女と目が合った。
まだ状況を読み込めていないのか、どこか唖然としている。
そんな彼女に僕は、にこりと微笑みかけた。
これまでの彼女の恐怖が全て消え去るように。