第10章 悪が勝ってもいいじゃん【一松】
『じゃあ………このパフェにします』
一「何味にすんの?」
あ、そっか……。
チョコとベリー………へえ、マロンもあるだ……。
『じゃあ、チョコで!』
一「分かった」
一松さんが店員さんの所まで行って、注文をしてくれた。
『ありがとうございます』
一「別に」
意外と優しい………。
さっきまで散々意地悪してきたのに……、なんか調子狂う……。
最初は話しにくい、とか思ってたけど、人見知りされてただけ?でも、人見知りって感じでもないかな……。
わたしは一松さん猫を撫でながらパフェを待った。