第10章 悪が勝ってもいいじゃん【一松】
一「顔、赤すぎ」
『だ、だって………!』
一「だって、なに?」
今日の一松さんは、なんかいつもと違う。
意地悪だ。
ものすっごく。
『何でもありません!』
一「ふーん?まあ、別にいいけど」
とにかく、この空気をどうにかしたくて、苦し紛れかもだけど、このカフェのメニューを手に取って一松さんに見せた。
『み、見てください!メニューいっぱいありますよ!ちょっとお腹空きましたし、何か食べましょう?』
一「そうだね」
メニューは美味しそうな上に、かわいい。
例えば、このオムライス!
卵の上にケチャップで猫の絵を描いてくれるらしい。
あとは、カプチーノにも猫の絵。
パフェには猫型クッキー。
かわいすぎて、迷っちゃう!