第1章 初のご来店
「ここからの司会進行はシコ松担当ね」
「だから、その名を………っ、はあ……やればいいんでしょ、やれば」
さっきまでの営業スマイルはとっくに消え去り、顔には疲れしか残ってない。
おそ松さんが台本らしきものをウエイターさんに渡す。いつの間に作ったんだか……。
「………それではただいまより、【全員の名前を間違わずに言えたら、ホストクラブ・amourーアムールーを貸し切りしてオーケークイズ大会】を………って長いよ!!」
うん、わたしもそう思う。
でも、それをちゃんと読んじゃうあたり、根が真面目というかなんというか……。
「………を、始めたいと思います」
あ、省略した。
ブーイングが起こってるけど、一切無視。すごい………。
こうして、変なゲームに巻き込まれたのでした。