第9章 ずっと想ってた【チョロ松】
そしてわたしはチョロ松さんに腕をひかれて、駅前のカフェに連れていかれた。
そして小一時間。
チョロ松さんに、紙袋の中の写真の女の子、にゃーちゃんの可愛さ、魅力について教えこまれた。
とは言っても、ほとんど聞いてないけど。
途中で何言ってるか分かんなくなっちゃったんだもん。
チョロ「でね………っ、あ、ごめん………。僕ばっかり話しちゃって」
『いえ!そんな謝らないでください』
確かに何言ってたかよく分かんなかったけど……、
『チョロ松さんの表情が見たことないくらいにキラキラしてて、見てるだけで楽しかったです』
ほんと、一つのことにこれだけのめり込めるってすごいことだと思う。わたしは、特に何もないから。
どうせ、持ってたって………
わたしから全部、離れていっちゃうから。