第9章 ずっと想ってた【チョロ松】
なんか、チョロ松さん怒ってる………?
このまま黙って別れた方がいい?
でも、こんな状態で別れたって後悔するだけだ。
駅のホームに電車が来た。多分、チョロ松さんが乗る電車。
どうしよ……。
そんな時、チョロ松さんが持っている紙袋にふと目がいった。
『かわい………』
その言葉にチョロ松さんがばっと振り返る。
『す、すみません……!その、紙袋の中が見えて……。可愛いですね、その子。名前は知らないんですけど………』
また、怒らせちゃったかな……。
紙袋の中、勝手に見ちゃったし……。
『すみま──……』
チョロ「君もそう思う?」
『え?あ、………はい、可愛いと思います』
チョロ「君にも分かるんだね!?この可愛さが!!」
なんか、変なスイッチ………押しちゃった?