第1章 初のご来店
同じ顔をした6人の中の、プレイヤー?のひとりがさっきまで座っていたソファーから立ち上がる。
「そんじゃ、仕切り直しといきますか」
「うん、そうだね」
他のホストも立ち上がり、わたし達を囲むようにして、一列に並ぶ。隣にいたウエイターさんも体ごとわたし達の方に向ける。
「ようこそ、ホストクラブ・amourーアムールーへ。初のご来店、ありがとうございます」
ウエイターさんがそう言って、頭を下げる。
「今夜は特別に、自己紹介から入りましょう。お詫びも兼ねて、ね」
ウエイターさんが悪戯っぽくウインクをしたのを合図に、自己紹介が始まった。
「そんじゃ、俺から!長男のおそ松だよ。今日は楽しんでいってね」
「次男のカラ松だ。今日は来てくれてありがとう、My girls」
「四男の一松です。………よろしく」
「五男の十四松だよー!仲良くしようね!」
「僕は末っ子のトド松だよ。よろしくね、おねーさん達☆」
「今夜は、どの松をご指名ですか?」