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夜の詰め合わせ。【裏SS】

第1章 紅薔薇【黒バス:火神】


「──もう!いい加減離しなさいよ!」

固い胸板を叩く。
びくともしないことに腹が立つやら意識するやら。
とにかくすぐにでも離れないと心臓が保たない。

火神は潤んだ瞳のまま私の頭を引き寄せる。
抵抗するには遅すぎた。
自然と目を閉じると触れ合う唇。
お互いの唇を舐め合う様に何度もキスを繰り返した。

だんだん頭の芯が痺れて、恥ずかしさが麻痺していく。
下唇を音を立てて吸われて、背筋がぞくりとする。
大きな手のひらがそっと身体の隙間を縫って私の胸を撫でる。
反射的に身体が跳ねるけれど、キスはやめたくない。

胸を愛撫されながらするキスはとても官能的で下腹部がひきつった様になる。
初めは、キャミソールの上から撫でるだけだった。
次第に胸の敏感な部分をこすり上げる様な触り方に変わる。

「んん…っぅンっ」

口を塞がれていても快感に声が漏れる。
次第に自己主張をするようになったその部位を転がされるように弄られると、堪らなく切なくなる。

ふと、目が合った。
右手をそっと掴まれて、足元へと導かれる。
手が触れたのは熱く、硬くなった火神のそれで。

「…っぁ…っ!」
「──なぁ…オレのここ……センパイのせいでこんななっちまったんだけど。責任取ってくれよ?」

しっとりと熱いその塊を重ねられた手に促されるままにすり上げていく。
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